東京オリンピックのロードレースコースの「大会ピクトグラム横断幕」の掲出期間が12月26日まで延長されていると聞いて行ってみた。 新型コロナで外出を自粛している人たちができる限り現地で見られるようにとのこと。 新型コロナばんざ・・・いやいや、コロナじゃなければ予定通り昨年開催していて現地に見に行けたって。 やっぱ新型コロナクソだわ。
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南多摩尾根幹線へ
いつものモニュメントのところからスタート。 今回は通称「尾根幹(おねかん)」を通って、町田街道から16号線をまたぎ、横断幕を見てから津久井湖に寄り道する予定。 そして橋本駅まで戻って初めての輪行をしてみようと計画。 さすがにちょっと寒いが、防寒対策はバッチリ。 この日は11月27日土曜日。 狛江の多摩川の土手もついに舗装された。はやく通ってみたい ついでに狛江高校の脇の道も舗装し直して欲しい。 ママチャリのときは気にならなかったけど、ミニベロだとはねてスピードが落ちるし振動がスゴイから。 いつもの調布の二ヶ領上河原堰堤。 雲がかかってるけど富士山がバッチリ見えた。冬は寒いけどコレがあるから辞められない 空気が澄んでいて遠くまでよく見える。夏には気付かなかった景色に気付ける季節。 ちょっと元気をもらう。 多摩川原橋を渡って鶴川街道を走って稲城へ。 そして稲城市福祉センターのあたりからが「尾根幹」。 スシローのところからお出迎えの坂が始まる。 いきなりの洗礼。 時速は9キロくらいまで落ちる。なかなか坂が終わらない。 なんたる貧脚。 ヤベェ、こんなにぜぇぜぇ言うの久しぶり。この肺が焼けそうな感覚。久しく忘れていた感覚。 そういや、こんなに心臓がバクバクするほどの運動ってここ10年した記憶がないなぁ。 しばらく進むと「くじら橋」に到達。 この道をツール・ド・フランスの選手達がオリンピックで通ったと思うと感慨深い。 俺もオリンピック選手のようになれ・・・ない。ロードレーサーに乗った人たちにバンバン抜かされていく。 俺がアレに乗ってもたいして速くないんだろうなぁ。ゆっくり行くべぇ。 くじら橋のとこのゼブラコーヒーの前。ローディー御用達らしい。 手前にいるのは・・・誰? おまえは・・・梨のすけ?梨のすけなのか? くじら橋の上から都心方面の眺め。 写真だとイマイチだなぁ。 都庁どころかスカイツリーまで見える。 夜に来たら夜景がキレイそう。 そして反対側の眺め。 オリンピックでは手前の交差点を左折して住宅街を走っていた。この辺に住んでた人が羨ましい。 今回は尾根幹を制覇するために直進する。・・・また坂だ。 愛車をパシャリ。 生け垣のせいで景色はイマイチ。
尾根幹の試練:バーミヤン坂
激坂と噂に聞く、通称バーミヤン坂に到着。 写真だと分かりにくいけれど、そびえ立つようなスゴイ坂。 ちなみにこの坂を登らず、手前の交差点を左折してから右折して尾根幹に戻るルートもある。 まあ、ものは試し、怖い物見たさで登ってみる。 また時速8キロの世界。漕げども漕げども進まない。ローディー達にスイスイ抜かれる。なんであんなに速く登れるんだ? カーブを曲がってもまだ坂が続く。軽く心が折れそうになる。でも車がビュンビュン通るし歩道に上がれそうなところもないし、必死にペダルを漕いだ。 ミニベロって立ち漕ぎが不安定で怖い。慣れたら立ち漕ぎできるもんなのかな。 なんとか停まらずに登り切り、いざ下り坂。 一気に進めるぜ!と思って気分は最高。でもすぐに信号につかまる。台無し。 でも、なんだろう。坂を登り切ったときの達成感はクセになりそう。しかも、登り切った先がすごく見晴らしの良い景色だったりすると脳汁が出まくる。さっきまで肺が焼けそうであんなに辛かったのに。 バーミヤン坂をなんとか超え、適度なアップダウンが続く。 途中狭い箇所もあるが、全体的に車道が広く車道でも走りやすい。 唐木田のあたりでずっと気になっていたフェンスの向こう側を腕を伸ばしてパシャリ。 車で通るとき、どうなってるのかずっと気になっていたが、こうなっていたのか。 これも好きなときに好きなところで停車できる自転車の醍醐味だと思う。 途中チェーンが外れるというトラブルがあったが、なんとかここまで来た。あとちょっとで尾根幹も終了だ。 ここまで来る間におそらくパンク修理をしているであろうロード乗りを見かけたが、パンクとかしなくて良かった。 あとちょっと登って、トンネルをくぐれば尾根幹制覇だ。 トンネルをくぐったところ。 あんまり速度を気にせず走ったからか、疲れはあまり感じなかった。 お尻も肩も足も痛くない。ただただ楽しい、気持ちいい。 そして走り終わったご褒美としてのこの景色。 橋本の街が一望できる。あれがリニア新幹線が停車する街か。 ちなみにこの道は自転車通行禁止なので、信号を左折して下っていかなければならない。 「下りは下ハンで」と聞いたので、ブレーキを架けながら慎重に下る。
いざ小倉橋へ
尾根幹が終わったら町田街道を橋本方面へ進む。 途中で都道158号、通称「多摩ニュータウン通り」と合流する。 オリンピックでは、写真奥の多摩センターの方から町田街道に合流するルートになっていた。 ものすごいスピードで右折していったんだろうなぁ。 おっかなびっくり、なんとか町田街道を進み、16号に合流。 陸橋の下を通って16号を越え、国道413号線を津久井湖方面へ進む。 まだかまだかと進んでいるときに、パッと開けたところで見晴らしの良い景色に遭遇すると疲れが吹っ飛ぶ。 ここから目的地まではほぼ下りだ。気分が軽い。 ついにあの横断幕をこの目で拝めると思うとワクワクが止まらない。 坂を下って行くと、フェンス越しにあの横断幕が! やった!まだある! マスクの下でニヤニヤしながらまた坂を下った。 掲出延期を決定してくれてありがとうございます。 無事写真に収めることが出来ました。 思えば、ミニベロを購入することになったきっかけは、オリンピックのロードレースを見たからだった。 昨年からママチャリに乗ってサイクリングをし始め、自転車っていいなって思っていた。そんなときに、自分の知っている道、街を世界のトップレベルの人たちが駆け抜けていくのを見て単純に感動し、もっと気兼ねなく遠くまで行きたいと思ったのだった。 ママチャリだと戻って来なきゃいけないから、それを考えるとせいぜい片道30キロが限界。折りたたみなら輪行できるし、帰りの心配をしなくても済むかも。と考えたのがきっかけ。 まあ、あと昨年から禁煙したので、健康増進のためってのもある。 とにかく、自分がミニベロに乗るきっかけとなったイベントの横断幕を、新たな相棒と一緒に写真に撮れたので満足。 しかしこの橋は車で通りたくない橋ナンバーワンだな。 対岸の様子を見て渡るのかな。特に橋専用の信号があるわけではないみたい。 通り慣れた人じゃないとパニクるのではないだろうか。 そして、この橋を渡って、来るとき下ってきたあの長い坂を今度は登るのかと考えて絶望する。 結構長い下りだったから気持ちよく下ってきたけど、ちゃんと戻れるか心配になる。
津久井湖
また時速8キロくらいのスピードのこちら側で坂を上り切り、津久井湖へ。 ちょっと雲が出てきたかな。無事に到着。 車で来たことはあったが、よもや自転車で来ることができるとは思わなかった。 津久井湖城山公園 花の苑地の駐車場から、城山をパシャリ。 紅葉にはまだ早かったか。 春、桜の時期にはこの山全体が桜に包まれたようになるので必見。 距離はここまでだいたい32キロ。平均時速は17キロくらい。でも全体の所要時間は3時間くらいかかってしまった。 ちょうど良いくらいの距離だなぁ。 今度はお湯とカップラーメンを持って来て、ラーメンツーリングなんてのも良いかも。 さあ、これから橋本駅まで走って、いよいよ初輪行。 うまくできるか。
初輪行
国道413号を戻って、無事橋本駅北口に到着。 交番の裏の人気のなさそうなところで収納開始。ハンドルを外して、専用のアタッチメントに取り付けることが出来るのだが、それが結構手こずった。時間は計ってないけれど、収納に20分くらいかかったと思う。 さあ、担いでホームに行きますか。 重い! KHS-F20Gは公式HPを参照すると12.5kg。そこにサドルバッグやらスマホホルダーやらライトやらを付けているから14、15kgくらいはあるんじゃなかろうか。 ショルダーストラップが鬼のように肩に食い込む。 片手を輪行袋に突っ込んでフレームを持っているが、そのせいで輪行袋のチャックが勝手に開いて、後輪が丸出しになる。イヤン。 しかも京王線のホームって入り口からすげえ遠い。足にフレームが当たって痛い。 あれぇ?もっとお気軽に輪行しまくる予定だったのに・・・。 もっと上手な運び方があるのだろうか。 このままでは新宿駅での乗り換えなんて不可能だ。ましてや東京駅の中央線から京葉線への乗り換えなんて、展開して自転車に乗って怒られた方がマシなレベル。このままでは輪行に対して消極的になってしまう。 せっかく輪行がしやすいようにって折りたたみ自転車買ったのに。 しかし、電車に乗ってしまえばアラ不思議。快適。 景色がどんどん過ぎていく。あっという間に京王多摩川駅。 地獄。 写真を撮っておけば良かった。最後尾に乗っていたのが運の尽き。エレベーターが先頭車両付近にしか無い。 えっちらおっちら歩いている内に、次の電車が到着してしまう始末! 気を取り直して、駅の外で自転車を展開。 輪行袋も折りたたんで収納袋に入れることができた。これが出来るかが地味に心配だった。 心地よい疲労感と達成感。 次はどこへ行こうか。お台場行ってみるのもいいな。江ノ島も行けちゃうかも。 そんなことを考えながら家に帰った。