私は中学生の頃、「雨温図」の問題が好きでした。
各地域には確かに気候的な特徴があり、そのポイントをおさえておけばミスすることもないし、得点源だったからです。しかし、当時の友人に秘密にしていたことが一つありました。
私は「雨温図」のことを「ウォン図」だと思っていたのです。
他にも「国土地理院」のことを「国土チリーン」だと思っていて、
「俺はまだ習ってないけど『チリーン』って英単語があるんだろう」
と考えていました。
「YAHOO!」を「ヤホー」と間違えるようなものです。
地理の時間は先生の話を耳で聞きつつ地図帳で面白い地名を探していましたから、勘違いしたんでしょうなあ。
そんな思い出のこもった(?)雨温図をexcelで作れるようなので作ってみました。
ちなみに作り方はコチラ 備忘録:雨温図のexcelでの作り方
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日本の気候の特徴
雨温図の前に、日本の気候の特徴を。
日本は世界の気候区分でみると、そのほとんどが温帯に属しています。
四季の区別がはっきりしていて、夏と冬の気候が大きく違っているのが特徴です。
一方で、日本列島は南北に伸びており、さまざまな気候区分が存在します。
北海道は亜寒帯に属し、冬の寒さが厳しく、梅雨がありません。台風も基本的に来ません(今年は来たけど)。10月から4月にかけて雪が降ります。
沖縄は亜熱帯に属し、一年中気温が高く、4月には海開きシーズンとなります。
- 梅雨
オホーツク海気団と小笠原気団との間に形成される梅雨前線が日本列島に停滞するために、北海道を除いて6月頃(沖縄は5月頃)からおよそ一ヶ月間降り続ける長雨。
- 台風
日本のはるか南方の亜熱帯及び熱帯の海で発生した熱帯低気圧のうち、最大風速が17.2m/s以上に発達したもの。7月から10月にかけて来日する。歓迎はされない。台風の進行方向の右側(南東側)のほうが風雨が強くなるので注意。
俺流雨温図の見分け方

- 北海道の気候
1月、2月の平均気温がマイナス。年間を通して降水量は少なめ。梅雨がないので、6月の降水量が他地域と比べて特に少ない。
- 太平洋側の気候
降水量のグラフが山なりになっている。6月の梅雨時期、9月の台風の時期の降水量が多い。一方で冬の間の雨が少ない。
- 日本海側の気候
冬の季節風の影響で1月、12月の降水量が多く、グラフがU字型になっている。北海道との違いは、梅雨があること。
- 中央高地の気候
標高の高いところなので、1月の平均気温が0℃近い。また、山に囲まれた盆地なので、一年を通じて雨が少ない。瀬戸内との違いは平均気温。
- 瀬戸内の気候
中国山地と四国山地にはさまれ、一年を通じて降水量が少ない。平均気温はやや高め。大阪もこの気候区分なので注意。
- 南西諸島の気候
沖縄、奄美諸島、小笠原諸島を含む。一年を通じて暖かい。平均気温に注目すればすぐ分かる。本州より梅雨が早く来るため、5月6月の降水量が多めで7月は少ない。台風が直撃するので8月9月の降水量が多い。
降水量の「多い」「少ない」をだいたいどれくらいで判断するかが分かれば、雨温図なんて余裕、余裕♪
私は年間降水量が1000前後で「少ない」、2000を超えたら「多い」って考えていました。
では参考までに、私がエクセルで作った各都道府県別の雨温図を下に載せておきます。気象庁のデータを使用しました。
▼それぞれの地域に飛びます
北海道地方 東北地方 関東地方 中部地方
近畿地方 中国・四国地方 九州地方
北海道地方









東北地方







関東地方








中部地方










近畿地方








番外編―日本で一番雨が降る都市
この殺人的な降水量はスゴイ。
グラフの目盛には注意してください。
中国・四国地方










九州地方









さいごに
データをエクセルにひたすら打ち込みながら、日々観測される様々なデータに頭の下がる思いがしました。
長い間ずぅーっと観測してくれていたんだなぁ、と。
私なんか、朝顔の観察日記を3日でやめたのに・・・
夏休みの絵日記の天気なんかいい加減に書いてたのに・・・
でも、観測せずとも、実際に自分でデータを入力していると、それだけで勉強になりました。
小数第一位まで入力してるのに何度も出てくる同じ数値に「ん?打ち間違えたか」と不安になりながらも、広島って瀬戸内の気候のくせに意外と降水量があるなぁとか。
作っていて楽しかったです。
こんなところまで読んでいただきありがとうございました。
