なんと愛宕山(標高25.69m)よりも高い山です。
その名は「箱根山」。
天然の山ではなく、人工の築山ですが、その標高はなんと44.6m!
今回はこの箱根山にアタックしてきました。
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箱根山の由来
箱根山は新宿区戸山公園内にあります。
江戸時代、この辺りには尾張藩の徳川光友が造営した戸山荘庭園がありました。
戸山荘庭園は、東海道五十三次に似せて造られた、庭園の8割が池であるという、
池泉回遊式の名園でした。
その中心にこの箱根山がそびえ立っていたそうです。
その後、明治6年から終戦まで、陸軍兵学校や軍医学校などの軍関係の施設になりました。
登った後に知ったのですが、戦時中、ここで細菌兵器を作るための人体実験を行っていたそうで、心霊スポットとしても有名なのだそうです。
登る前に知らなくて良かった・・・
山をナメてはいけない!
東京メトロ副都心線「西早稲田」で下車し、地上へ出ました。
戸山公園は「大久保地区」と「箱根山地区」の2つに分かれています。
もちろん目指すは「箱根山地区」です。
行く前に地図で確認して、登山ルートも確認しておきました。
のはずが、結論から言えば遭難しました。
明治通りを諏訪通りと間違え、「箱根山地区」とは逆方向に歩き出してしまいました。
「なんかおかしいな」
と思いましたが、休みだったはずの日曜に半日出勤した後で、さらにクソ暑かったので、引き返すことは考えませんでした。
脳内の地図を頼りに、細い路地に入り込み、なんとか戸山公園を発見しました。
蝉時雨の中、公園内の遊歩道に沿ってしばらく歩いていて気づきました。
「大久保地区の方の戸山公園じゃん!」
スポーツセンターから聞こえる応援の声。
公園内でダンスの練習をしている学生らしき人々。
容赦なく照り付ける太陽。
無風。
「まっすぐ帰ってれば、今頃家でビールでも飲めてたかなぁ・・・」
ちょっと心が折れかけました。
「箱根山地区」に到着したころにはすでに50分ほど歩いていました。
もちろんスーツは汗で下着までビショビショ。
ハンカチはもうずいぶん前に、私の汗をこれ以上吸うことを拒否していました。
いよいよ本格的な登山の開始
きちんと登山口の看板があるところから始めたかったのですが、
今回は住宅地を突っ切って、登ることを優先しました。
なんか新宿っぽくない風景ですよね。
「スーツ着て何やってんだろ、俺」
頭を振ってそんな考えを振り払います。
日頃の運動不足と炎天下を1時間近く歩いたこともあり、さすがにきつかったです。
汗だくでハァハァ言いながら登るスーツ姿の男。
すれ違う人の視線が痛い。恥ずかしい。
そして山頂へ・・・
見晴らしは・・・よくない。
木々の間からうっすら見える新宿の高層ビル。
一応山頂に水準点があり、山であることを主張していました。
箱根山に登って思ったこと。
山はスーツで登ってはいけない。
下山
箱根山に登ったら、次にすべきことがあります。
それは「登頂証明書」を受け取ることです。
戸山公園内のサービスセンターに行くと、箱根山の登頂証明書がもらえるのです。
これをもらわない手はありません。
しかし、サービスセンターは「大久保地区」の方にあります。
「あの道をまた戻るのか・・・」
結構離れてるんです、大久保地区と箱根山地区。
本当はもっと散策したかったのですが、足が限界に近かったので大久保地区に向かいました。
で、頂いたのがコレ。
クリアファイルに登頂証明書をセットすることができます。
サービスセンターの方から聞いたのですが、遠方からいらっしゃる方もいるようです。
時間的に余裕があって、スーツ姿でなければ、散歩コースとしてはとても良い公園です。
くれぐれも遭難には気を付けて、箱根山登山をお楽しみください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。