日本で一番低い山ってどこだかご存知ですか?
大阪の天保山!
と答えた方は情報が古いようです。私のことです。
現在、日本で一番低い山は宮城県仙台市の「日和山」で、標高たったの3m。
以前は標高6mの山でしたが、東日本大震災の津波で流され消滅。
しかし2014年の国土地理院の調査で標高3mの山として認められ、日本一低い山として復活。
だから、今日本で一番低い山は宮城県仙台市の日和山なのです。
こんなに低くても、「山」なんですね。
じゃあ、そもそも「山」ってなんなんでしょうか。
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山の定義
国土地理院では特に山の定義は決まっていないようです。
(国土地理院 地図(数値地図)の一般的事項に関するQ&A より)
ただ、地図に乗せる条件として、
- 地元住民が昔から山と呼んでいるか
- 地元自治体が公式名称としているか
- 国土地理院が記載を妥当と判断するか
というのがあるようです。
山と丘の区別も、地元住民が「山」と呼んでいれば「山」、
「丘」と呼んでいれば「丘」になるそうです。
けっこうアバウトなんですね。
標高0mの山「大潟富士」
秋田県大潟村には標高0mの「大潟富士」という「山」があります。
大潟村は、八郎潟を干拓で耕地にしたところです。
だから海より標高が低く、そこに築山を造って「山」としているので、標高が0mなのです。
ただ、築山であることなどから地図への掲載は見送られてしまいました。
「見送り」ということは、いつかは掲載されるのでしょうか。
私は学校の地理の授業中、地図帳をパラパラとめくっては面白い地名とか探してたのですが、標高0mなんて山を発見したらきっと興味を持ったでしょう。
で、友達と校庭に山を造って怒られる、と。
ああ、だから掲載しないのか。
天然の山で日本一低い山は「弁天山」
これまで紹介した山はどれも築山です。
つまり人工的に造られた山です。
天然の山で一番低いのは、徳島県徳島市にある「弁天山」です。
標高は6.1m。
山頂には弁財天を祀るお社があります。
もともとは海に浮かぶ小さな島だったそうです。
室町時代に潮が引き、周囲が湿地帯となり、島は小山となりました。
昔は海だったということで、海の守り神である市杵島姫命(イチキシマノヒメノミコト)を神様として、厳島神社(弁財天)を勧請したそうです。
ちなみに6月1日に山開きの式典が行われるそうです。
今年から「山の日」が祝日に
今年(2016年)から8月11日が「山の日」として祝日になります。
せっかくなので今年はどこかに登山してみたいです。
東京23区で一番高い山に登ってみました。
でも正直、標高が高い山は登るのが大変。
自分の脚力に見合った山からスタートするのも一つの手だと思います。
いきなり高い山に登って遭難でもしたら大変ですからね。
警察、消防、自衛隊は無料で捜索してくれますが、
それでは人手が足りないので民間にも依頼するそうです。
民間人1人につき1日4万円。
民間ヘリは1時間40万ほどだそうです。
たとえどんなに低い山でも、山は人々の信仰の対象です。
山の神をナメると大変な目にあうわけですね。
ここまで読んでいただきありがとうございます。