温州みかんの読み方ってご存知ですか?
「うんしゅうみかん」って読むらしいですね。
今まで「おんしゅうみかん」だと思ってました。
まあ普段わざわざ「おんしゅうみかん」って言わないので恥をかくことがなかったのは幸い。
でも「温州」って、どこ?
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温州ってどこ?
はて、「温州」なんて地名、日本にあったっけ?「信州」とか「甲州」とかの仲間かな?
信州=信濃国の別称
甲州=甲斐国の別称
温州=…?
「温」で始まる旧国名なんてあったっけ…?
ありませんでしたぁ〜。温州は中国浙江省にあります。
なるほど、「温州みかん」は中国から来たものだったのか。
と思ったら違う!鹿児島県長島が原産地!?
あぁ〜意味がわからんのじゃあ。
長島蜜柑=温州みかん=サツマオレンジ
「温州みかん」はもともと「長島蜜柑」と呼ばれていました。
長島蜜柑(温州みかん)は種子を生じない、いわゆる「タネナシ」なので、お家存続が何よりも大事にされていた武士達には「縁起が悪い」とされていました。
だがウマい!種子が無いから食べやすい!ということで、明治以降に普及していきました。
それがなぜ「温州みかん」になったかというと、
中国の「橘録」という文献に「温州の蜜柑はウマい」的なことが書かれていたので、それにちなんで「温州みかん」と名付けられたようです。
「あの雑誌に載ってたウマい蜜柑ってこれのことなんだよ〜」という感じでしょうか。
…いいのか?そんなことして…
で、それがアメリカに渡ると、原産地にちなんで「サツマ」「サツマオレンジ」と呼ばれるようになったのです。
また、ナイフを使わずに皮がむけるので、テレビを見ながら食べやすいということで「TVオレンジ」なんて呼ばれてたりもするそうです。
呼び名がたくさんあるんですね。イーノックみたい。
みかんの生産量日本一の県
みかんの日本での生産量は874700トン。日本で最も生産されている果物です。ちなみにリンゴの生産量は816300トン。
リンゴとは対照的に、みかんは温暖な気候でおいしく育つ性質を持っています。
そして、みかんの生産量が最も多い県は…あれ?和歌山県?
私が学校で習った頃は愛媛県じゃなかったっけ?と思って調べてみました。
平成16年に見事なオーバーテイク!和歌山県が首位に立ちました〜っ!
「見てきたことや聞いたこと〜 今まで覚えたぜ〜んぶ〜 でたらめだったらおもしろい〜 そんな気持〜ちわか〜るでしょ〜♪」ですね。
でたらめではないんですけど、変わってたんですね。
和歌山県は江戸時代には「紀州みかん」の一大産地でした。
紀伊国屋文左衛門が江戸での蜜柑相場が高騰していることを知り、
嵐の中をミカンを満載にした船で運んで大儲けした話は有名です。
みかんの生産に関してはこちらも歴史が古い。
一方、愛媛県もみかんの一大産地でしたが、平成16年から「かんきつ」への植え替えが行われていき、みかんの生産一位の座を和歌山に譲ることになったのです。
でも「かんきつ」の生産量は日本一。
みかん、いよかん、かんきつの生産量の合計は和歌山県を上回ります。
愛媛県は今でも「みかん王国」なんですね。
みかんのむき方
最後に、みかんのおいしいむき方、「有田剥き」をご紹介。
- みかんを数回〜数十回ほど揉む。
- ヘタのない方に指を入れて、果肉ごと二つに割る。ヘタの部分はつなげておく。
- 二つに割った実をさらに二つに割る。ヘタの部分はつなげておく。
- ヘタを支点にして、実を取る。
そういえば、みかんの白い筋の部分は栄養が詰まってるらしいので、あんまり取らずに食べたほうが良いそうですね。
でも取っちゃうんだよなぁ…ツルッツルの状態にして食べたいんだよなぁ…
ここまで読んでいただきありがとうございました。